芸術清酒 岩の井
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芸術清酒 岩の井
岩の井とは
誉
イメージ ・昭和二十二年
「全国清酒鑑評会」で首席を受賞
・昭和五十三年
メキシコのロペス大統領来町時
「岩の井」にて乾杯をあげる
・昭和六十一年
「吟の舞」が第12回東京サミットの
乾杯酒に採用される
・酒好きなことで有名であった池田元首相の
「名指しの一品」

銘酒「岩の井」のこと
銘酒 「岩の井」房総半島の黒潮洗う九十九里浜が尽きて、岩礁や切り立った崖が変化に富んだ海岸線を作っているところに私のふるさとはある。風土記流に書けば、上総之国御宿郷となる。

御宿は夏には海水浴やサーフィンで若者たちの町となるが、それ以外は静かなたたずまいに戻る。首都圏の影響を最近少しづづ感じてきているとはいうものの、半農半漁の町という色合いは今でも強く残っている。

地方の造り酒屋は、一般に素封家で名家が多いが、岩瀬酒造も御宿で一、二を争う歴史を持つ家だ。古くから伝わる文書には、享保8年(1723)にすでに酒を造っていたとあるから、二百年以上も続いていることになる。この頃茅葺きの家は急速に姿を消していて、御宿もその例を免れないのは寂しい。岩瀬家は、なんと慶長14年(1609)に御宿沖で遭難した、メキシコ船「サンフランシスコ」号の帆柱を梁として使っている。家の古さは御宿一であろう。町の文化財として指定されている。

面白い話が伝わっている。池田首相が大蔵大臣時代、赤坂の料亭で出された酒を飲んで「こんな酒は飲めるか。国税庁長官のくせに酒の善し悪しが判断できないのか!」と、宴を主催した時の高木長官を怒鳴りつけた。恐縮して高木長官は「大臣、どんなお酒を?」と尋ねると、言下に「岩の井の酒だ!」と言ったと、高木さんは後に述懐している。 故人となった池田さんの墓地に、酒好きだった夫を偲んで、満枝夫人は命日には必ず酒を供えているという。勿論地元広島産の銘酒が多いが、それと並んで「岩の井」も又、夫人が選ぶ銘柄という。

メキシコ船の帆柱は、四百有余年「岩の井」を見つめてきた。これからも
この帆柱はおいしい酒の造り手を温かく見守まもり、又、「岩の井」を巡る数々のエピソ−ドを静かに眺め続けることだろう。

地元出身の伊藤良昌氏が知人にくばる時に書いたものを一部抜粋して
紹介させて頂きました。(H3.4.15)
写真写真
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